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2017年7月15日 (土)

私の好きな日本人

日本の歴史上の人物で、中学校や高校で習わない範囲でのお話をします。私にとって大好きな日本人です。

   あくまで、私の好みです。ご了承をdog

☆新渡戸稲造

英語で「武士道」を書き、ウィルソン大統領(ノーベル平和賞)が作った国際連盟の事務局次長をしていた人。前の5000円札の人です。

☆岡倉天心

(東大教授として哲学を教えるためにアメリカからやってきた)フェノロサと共に日本美術の再興をしてくれた人。明治維新・文明開化後、日本人はやたらと西洋に目を向けたが、そうじゃないと気付かせてくれた人。「茶の本」(THE BOOK OF TEA)を書きながら、アジアは1つと訴えた。

 今の中学生・高校生で英語ばかり勉強しようとする人たちがたまにいるが、英語だけをやってたってダメ。上記の新渡戸稲造や岡倉天心は英語がペラペラだった。しかし専門は英語じゃないんだよね。本当の知識人は、専門は別にあるんだよね。「国際化、国際化sign03」と叫んでも、あなたの顔を鏡で見てご覧。あなたは日本人の顔しかしていない。つまり国際化になればなるほど日本人という意識が大事になるし、日本語が大事になるし、日本文化が大事になる。

☆上杉鷹山(治憲)

高校日本史でも少し習うよね。江戸の寛政の改革の前後の藩政の改革をしたのは秋田藩の佐竹義和、熊本藩の細川重賢、そして米沢藩の上杉治憲。藩校・興譲館を作り、米沢織りを振興し、財政再建に努めた有名人。本屋に行けばこの人に関するビジネス本はたくさんある。知らない人は日本人として恥ずかしい。特に「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成さぬは人の なさぬなりけり」という自分の子供に贈った和歌は超有名。一部、ロボコンの主題歌の歌詞にもなった。

☆児玉源太郎

知ってる人いる?日本が第2次世界大戦(読売新聞っぽく言うと昭和戦争)に負けてから学校では習わなくなったけど、おじいちゃん世代ではかなりの有名人。私が教えた生徒で、山口高校の生徒で今は産業医科大学で医者をしている人の名前が源太郎だった。山口県人らしい。戦前は紘一や一宇(日本書紀に載ってる言葉で、八紘一宇からきた。天皇陛下の下に世界を1つの家に、みたいな意味。)という名前が多かったし、有名な軍人に由来する名前が多かった。例えば世界的に有名な指揮者・小沢征爾は満州事変の首謀者・板垣征四郎(A級戦犯で捕まり東京裁判で絞首刑になり今は靖国神社にまつられている。)と(世界最終戦論の)石原莞爾の名前を1文字ずつもらってる。父親が満鉄の職員だったから当時の日本のヒーローから名前をもらっている。私の出身地・山口県には個人の名前がついた神社は確か3つあるんだけど、その1つが児玉源太郎。陸軍大将で、日露戦争の時の満州軍総参謀長。精神論の乃木希典(東京にある乃木坂や乃木神社や乃木坂46はこの人の名前から。同じ山口県人の陸軍大将・児玉源太郎の方が能力はあったがなぜか乃木の方が有名。明治天皇崩御のあと、あとを追って夫婦そろって自殺したこともその理由の1つ。そういえば小倉北区のダイエー跡地に、乃木の記念碑があったが、今でもあるのかなあ?私はレンタルビデオ屋で乃木のドラマを借りて見たことがある。)から指揮権を取り上げて旅順攻撃を成功させた。そして軍人でもあり政治家でもあった。まるで医者でありながら国学、つまり古事記・日本書紀の時代からの日本の伝統精神という学問を大成した本居宣長みたいな人かな?残念ながら首相になる能力がありながら、首相になる前にこの世を去った。

☆中野正剛

 楢崎正剛という元・日本代表のゴールキーパーと同じ名前。この人にちなんで付けられた名前だと思う。戦争を遂行する東條英機に反抗し続け、抗議の自殺までした政治家。

☆広田弘毅

20年ぐらい前の慶応大学法学部の日本史の入試問題にこの人に関する出題があった。「福岡の修猷館高校の出身で、文官で唯一A級戦犯で死刑になった人は?」みたいな出題だったかな?二・二六事件の責任をとって岡田啓介が退陣し、この人が首相となる。軍部大臣現役武官制を復活させ、日独防共協定を結んだ。国会議事堂が完成したのはこの人が首相の時。戦争に反対しながら戦争を食い止めきれなかったとして東京裁判では弁明せずに死刑になった。いまこの人は靖国神社にまつられています。

☆山本義隆

東大の大学院生の時に全共闘の議長、つまり学生運動が花盛りのときの中心人物。1969年、東大の安田講堂(安田財閥を作った安田善次郎が寄贈した建物)の攻防戦の学生側のリーダー。物理学者を目指していたのに学生運動で捕まり、その後、大学を去り、駿台予備校の物理の先生をしていた。看板教師だった。この人の参考書を読んでみたらいい。外国語の造詣も深い人だった。

☆石原慎太郎

福島原発事故のあとも正々堂々と「日本には原発が必要だ」と言い張るカッコイイ男。私の心の中のヒーローです。言わずと知れた元・東京都知事。選挙では毎回毎回圧勝する日本のカリスマかな?そのまんま東もこの人には惨敗した。公害で日本が揺れて自民党が逆風の中で当時、革新側が有利だったころに美濃部亮吉(美濃部達吉「憲法撮要」の息子)に接戦で負けはしたが、接戦できたのはこの人の人気ゆえ。残念ながら、のちに自殺した人気の新井将敬(自民党)も石原さんには選挙で完敗していた、中選挙区時代だが。いまから30年前にアメリカの歴史学者ポール・ケネディが書いた「大国の興亡」という本が世界的にベストセラーになった時に、「歴史を語る上で、科学技術の進歩に触れていないこの本はダメだ」と酷評していたのがスゴイsign03私も読んでみたが、たしかに文系の人間の発想の歴史書だった。たしかに文系の人間は「どの国が何年に戦争に勝って、何年にどこを侵略して・・・」みたいなことしか考えないんだよね。石原さんの指摘はすごい、と思った。またソニーの盛田昭夫との共著「NOと言える日本」が最高によかった。当時世界最高の半導体生産を誇った日本に触れ、「もしこの半導体をアメリカには売らず、ロシアに売ったら世界はどうなるか?」とアメリカに論争をしかけたのが私は好きだった。そういえば当時、JAPAN BASHINGといって、(オランダ人で日本語がうまくアメリカの代弁者みたいな)ウォルフレン、アメリカ民主党上院院内総務のゲッパート、(「CONTAINING JAPAN」の)ジェームズ・ファローズなどがやたらと日本を批判していたのが腹立たしかった、そういう時代だった。

☆渡部昇一

上智大学の英語の先生。英語の先生なのに専門はドイツ文学で、さらに日本の歴史書を書き、政治評論家もする。スーパーマンです。超・保守派でした。ご冥福をお祈りいたします。

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